宿の歴史
明治20年(1887年)開業。かつてニシン漁が盛んに行われていた頃、各地から沢山の人々が下風呂を訪れており、そのお客さんを泊めるためになりゆきで開業したようです。先々代の女将(現在の女将の祖母)は、旅館の近くで雑貨店を営んでいましたが、昭和39年頃、当時まるほん旅館を経営していた方(現在の女将の大叔母にあたる)が病気になったため、先代女将(現在の女将の母)が代わりに経営するようになりました。
温泉について
下風呂温泉郷の源泉は、「大湯系」「新湯系」「浜湯系」と3箇所ありますが、まるほん旅館の内湯は「大湯系」になります。掛け流しではありますが源泉の湯量が不安定なため、入浴に適した温度にする為に水道水を入れたり、ぬるい時はお湯を足して調整することもあります。残念ながら天然温泉100%とはいかない場合があります事をご了承下さい。以下は、大湯の鉱泉分析試験による分析成績書からの抜粋です。ご入浴の際のご参考になさって下さい。
調査試験日 | 2002年2月13日 |
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泉温 | 64.0℃ |
泉質 | 酸性・含硫黄-ナトリウム-塩化物・硫酸塩泉(硫化水素型) |
PH値 | 2.4 |
禁忌症 | 急性疾患(特に熱のある場合)、活動性の結核、悪性腫瘍、重い心臓病、腎不全、出血性疾患、高度の貧血、その他一般に病勢進行中の疾患、妊娠中(特に初期と末期)、皮膚、粘膜の過敏な人特に光線過敏症の人、高齢者の皮膚乾燥症 |
適応症 | 神経痛、筋肉痛、関節痛、五十肩、運動麻痺、関節のこわばり、うちみ、くじき、慢性消化器疾患、痔疾、冷え性、病後回復期、疲労回復、健康増進、切り傷、やけど、慢性皮膚病、虚弱児童、慢性婦人病、糖尿病、動脈硬化症 |